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コラム

2026.02.03

その構成管理は、今の実機と合っていますか? 自動検出で「正確なデータが集まる」仕組み

 
DXの推進やクラウドシフトにより、企業のITインフラはかつてないほど複雑化しています。日々増減するサーバー、仮想マシン、クラウドインスタンス……これらを正確に把握することは、安定運用とセキュリティの第一歩です。

しかし、多くの現場ではいまだに手動による台帳更新が行われています。変化し続けるインフラ環境に対し、人の手でデータを追いかけ続けることはもはや限界であり、台帳と実態の乖離(データの不正確さ)が常態化しています。

本コラムでは、なぜ手動管理では正確性を維持できないのか、Device42がどのように「情報の鮮度と正確性」を担保するのかを解説します。
 

ー なぜ、手動管理では「正確性」を維持できないのか

 

多くのIT部門が抱える「台帳と実態が合わない」という課題。これは担当者の怠慢ではなく、「手動更新」というプロセスそのものに構造的な欠陥があるためです。
  • 更新ラグによる情報の陳腐化:

    棚卸しには膨大な工数がかかります。苦労してExcelを更新しても、翌日に誰かがメモリを増設すれば、その台帳はすでに「過去のもの」となり、実態を表していません。

  • 管理プロセスの死角(シャドーIT):

    申請漏れのテストサーバーや、勝手に持ち込まれたWi-Fiルーターなど、管理プロセスに乗らない機器は台帳に載りません。

  • 入力ミスによるデータの不整合:

    人が入力する以上、タイプミスや必須項目の入力漏れは避けられません。「Windows10」と「Win10」のような表記ゆれも発生し、データの品質(正確性)が損なわれます。つまり、「人の手を介する運用において、台帳と実態の乖離は避けられない」のです。

 

ー Device42の「エージェントレス自動検出」というアプローチ

 

「自動検出が重要なのは、単に便利だからではありません。真の目的は、構成情報を常に最新の状態に保つことにあります。そのために、人の手を介さない『自動検出』という手段を用いることで、人力による更新の限界という課題を解決し、実態と台帳が常に一致する「生きた構成管理」の実現を目指しているのです。

Device42は、この「正確性」を担保するために、エージェントレスでネットワークをスキャンし、自動的にIT資産とその構成情報を収集します。

スケジューリング機能によるリアルタイム管理:

スキャンを柔軟にスケジューリング(定期実行)可能です。

「毎日深夜に実行」や「重要セグメントは1時間ごとに実行」といった設定により、人の手を一切介さずに構成変更を検知・反映します。これにより、常に実機と台帳が同期したリアルタイムな管理体制を実現します。

スケジューリング機能画面

エージェントレスで幅広い環境を網羅的に管理:

Windows、Linux、UNIXといった主要OSはもちろん、物理サーバー、仮想化基盤(Hypervisor)、クラウド、ネットワーク機器、ストレージまで、エージェントレスで幅広く対応します。

特定のOSに依存しないため、従来のエージェント型では管理しきれなかった機器も含め、エージェントレスではスキャン対象のNWに新たなホストが構築されても、自動で情報収集を行うことができます。

*1:対象のホストが既存の自動検出ジョブの対象NWに含まれていること、対象のホストに既存の自動検出ジョブで利用している認証情報が設定されている必要があります。

Device42自動検出で収集できるOSの一覧

Enrich AI機能によるデータの正規化と更新管理:

収集したデータに対し、Device42独自の「Enrich AI」機能が作用します。

メーカー名やソフト名の「表記ゆれ」を自動で正規化して整理するだけでなく、クラウド上のベンダー情報を参照してハードウェアやソフトウェアのEOL/EOS情報を自動付与します。これにより、単なる機器リストではなく「ライフサイクル管理が可能なデータベース」へと情報を昇華させます。

*2:本機能を利用するにはクラウドコネクターに接続する必要がございます。

Enrich AI機能画面

 

ー 導入することで得られる5つの効果

 

Device42を導入し、人の手を介さない運用プロセスを確立することで、以下の 5つの効果 が得られます。

  1. 人為的ミスの排除と工数削減

    情報収集プロセスから「人の手」を排除します。スペック情報が機械的に台帳化されるため、入力ミスがなくなり、エンジニアは単純作業から解放され、より付加価値の高い業務に集中できるようになります。

  2. 未知の資産(シャドーIT)をあぶり出す

    IPアドレス範囲指定によるネットワークスキャンにより、管理者が把握していない「未知のデバイス」を漏れなく発見します。これにより、セキュリティリスクの温床となるシャドーITを即座に特定・対処可能になります。

  3. 障害対応スピードの向上

    正確な構成情報が即座に手に入るため、トラブル発生時に「現状どうなっているか」を調査する時間が大幅に短縮されます。正しい情報を元に原因切り分けが行えるため、平均復旧時間の短縮に寄与します。

  4. 監査対応の効率化

    インストールされているソフトウェアのバージョン情報などが自動収集されます。これにより、ライセンス監査やセキュリティ監査の際に必要なレポートを、手作業で集計することなく瞬時に出力可能となります。

  5. ライフサイクル管理の最適化とリスク回避

    Enrich AIによって付与されたEOL/EOS情報を活用することで、「保守切れによるセキュリティリスク」や「更新予算の計上漏れ」を未然に防ぎ、計画的なIT投資が可能になります。

 

ー 人の手から自動へ

 

日々変化するインフラ環境を人の手で追いかけ続ける運用は、もはや「台帳と実態の乖離」というリスクを常態化させています。この不正確な情報は、障害対応を遅らせ、セキュリティリスクを増大させる致命的な弱点となります。

Device42は、この課題を「エージェントレス自動検出」という仕組みで根本から解決します。管理の主体を「人の手」から「自動検出」へとシフトする。それこそが、ヒューマンエラーを排除し、台帳と実機の乖離のない「正確な構成情報」を実現する唯一の方法となるのです。